吉田進のパワーリフティング最短距離 第1回 - MEGA POWER -




第1話「こんにちは」

この「こんにちは」という言葉がなかなか言えないんです。
パワーリフティングをやってみたいなと思っている皆さん、最初の踏ん切りをつけるのが、意外と難しいんですよね。
大体「どのジムに入会するのか?」「自分に一番向いているジムはどこか?」入ってみないと分からないのが実態です。だから躊躇します。
ネットで調べてみます。何となくわかりますが、でも心配です。
ジムの前に行って見ます。なんだかドキドキします。中では、信じられない重さを、顔を真っ赤にして担いでいる怖そうなお兄さんたちがいます。自分より強そうなお姉さんもいます。

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1. 昔の話

ずいぶん前、まだパワーハウスが分倍河原にあったころの実話です―――
あの時、ジムはスロープを下りてきた半地下に入っていました。それこそ、虎の穴みたいな雰囲気でした。
その人は、勇気を振り絞り、見学希望だったのか、あるいは入会希望だったのかは分かりませんが、スロープを恐る恐る降りて、ガラスのドアをノックしました。たまたまその時パワーハウスにいた100kg級の選手が対応しようとドアを開けに行きました。その時、せっかくドアをノックした彼は、ぎょっとした表情になり、逃げて行ってしまったのです。
100kg級の選手は心優しい人でした。でも、外見は巨大で、筋肉もりもりで、顔もおっかなくて…。その人がスクワットを終えたところで、息を切らしながら、ドアを開けようとして近づいてきたのです。入会希望者は身の危険を感じたのか、線路の向こう側まで走って行ってしまいました。
とほほでした、あとで話を聞いた私も。

2. ジム選びのポイント

それはともかく、まずパワーリフティングを志す人はトレーニング場所を確保しなければなりません。いったん入会したら、気持ち良くトレーニングを続けたいものです。
そのための条件を整理してみると、
 1. 通える距離
 2. 自分に合った雰囲気
 3. 的確なトレーニング方法
 4. 目利きのコーチ
 5. 適切な器具
 6. リーズナブルなお値段
 7. 定評、実績
 8. 仲間たち
まだまだあるかもしれませんが、ざっとこんなところでしょう。

その中で結局一番大切なのはなんでしょう?
目利きのコーチ」は絶対に必要です。毎日見てもらう必要はありません。大切なのは、最初にフォームを覚えるときです。ひとり立ちできる基礎を作ってあげられるコーチが必要なんです。ひとり立ちしたら、あとは時々ワンポイントで十分です。ただし的確なワンポイントを言える人。
「的確なトレーニング方法」は、定評、実績と連動しています。最短時間、最小の努力で記録を伸ばせるところがいいですもんね。初心者に優しいジムがいいです。
そして「仲間たち」。実はとても大切です。この仲間たちがジムの雰囲気を作り上げていきます。もちろんジムのオーナーの考え方が反映しますが、実際にそこにいる仲間たちと気持ち良くトレーニングを楽しめること。これはジムを見学させてもらうことから感じ取れると思います。

3. ジム入会

そのあたりを理解して、あとは勇気を持って、ジムのドアをノックするしかありません。そのノックからあなたの新しい人生が始まります。
大袈裟ですが、気持ち良く筋肉をつけ、重たいものを押したり上げたりできるようになるだけで、人生は変わります。まして、試合に出始め、徐々に階段を上がるようにレベルアップし、最終目標は全日本大会や国際大会で活躍する、そういう夢を実現できるところが、パワージムです。
さあ、ジムに一歩足を踏み入れて「こんにちは!」これがすべてのスタートです。

第一回は「パワージム入会のお勧め」でした。
まず入会しないことには、何も始まりませんもんね。
次回は入会したら、何が最初に大切かを説明します。ご期待ください。

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