吉田進のバルクアップ講座 秘訣その1 - MEGA POWER -




秘訣その1「あんまりトレーニングをしてはだめ!」

こんなに激しくトレーニングしているのに大きくならない、強くならない、と嘆いている人がたくさんいます。その練習方法を聞いてみると、
 1. ほぼ毎日トレーニングしている
 2. たとえばベンチプレスだけで10セット以上やっている
 3. 追い込むためにフォースドレプスを多用している
等、相当の量をやり混んでいます。
実は体を筋肉で大きくする(つまり強くする)には、やりすぎは禁物なのです。

あんまりトレーニングをしてはだめ!

1. 練習の寮

パワーハウスではほとんどの選手がベンチプレス、スクワット、デッドリフトのパワー3種目を1週間に1度しかトレーニングしていません。ベンチプレスだけは2回やる人もいます。でもパワーリフターであれば2回が限度です。
例外はベンチプレッサーです。下半身のトレーニングをしていないだけに、体の回復力に余裕があるので週に3回とかそれ以上が可能な人も出てくるわけです。
ですが原則は、練習を週に何度もやり込みすぎないことです。週に2回やるかどうかというのは、その人の回復力にかかっています。それを知るには、ベンチプレスをやる前に、大胸筋をストレッチしてみて、完全に筋肉痛が取れているかどうかを確かめます。

私は現在50歳ですが、30歳の頃は3日もすれば筋肉痛が取れましたが、現在は1週間たっても筋肉痛が取れません。ということは私にとって、ベンチプレスでさえ1週間に1回でも多いということです(半分言い訳ですが…。)
ということで、昨年は試合前の2ヶ月間、平均して10日に1回のトレーニングでほぼ仕上がりました。ただしフォームの感じを掴むために、間に軽いベンチを1回ぐらい入れたのは事実です。この軽いベンチはあくまでも調整であって、強くするためのトレーニングではありません。

2. バルクアップの秘訣

まとめるとこうなります。
 1. パワー3種目は週1回のトレーニングで十分
 2. ただしトレーニングは気合いを入れて少ないセットで力を出しきること
 3. フォースドレプスはパワーリフティングには無用
少ないセットで力を出し切るという事は、なかなか出来ないことですが、これも大切なことです。
基本はアップを2~3セットやったら、やっと8レプスできる重量を選択し、それを2セットこなすということです。セット間の休みは少し長めで、3分から5分。2セットとも8レプスできたら次の週は2.5kgアップです(スクワットやデッドは5kgアップ。)
この方法がしっかり入りできるようになると、2セットで力を出しきることが出来ます。この状態を体に覚えさせれば、サイクル法など色々なトレーニングで力を出しきることが出来るようになります。

3. フォースドレプスについて

フォースドレプスを体で覚えてしまった人のトレーニングは一目見れば分かります。まだ力が出し切っていないのに、人に頼るようになってしまいます。パワーリフティングにとっては、百害あって一理なしです。地力で押し切る癖がまず最初のポイントになります。

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